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三井三池争議(みついみいけそうぎ)

1959年(昭和34)夏から翌60年秋にかけて福岡県三井三池炭鉱でおきた労働争議。三井三池労組は当時最強の労働組合といわれており,またエネルギー革命下の企業再建問題とあいまって,同争議は「総資本対総労働の対決」といわれた。59年8月,三井鉱山は人員整理を中心とする合理化案を提示,年末に職場活動家らの指名解雇を発表した。翌60年,会社はロック・アウトを実施,労組側は無期限全面ストで対抗し,第二組合も結成されるなどのなかで争議は長期化した。3月に組合員1人が刺殺されたことや,おりからの60年安保闘争の高まりのなかで,総評と炭労が争議指導の前面にたち,全国的な支援体制を作ったが,労働側が9月に解雇を容認する中労委斡旋を受諾して終結した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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