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三鷹事件(みたかじけん)

下山事件の10日後におきた無人電車暴走事件。1949年(昭和24)7月15日夜,中央線三鷹駅(東京都三鷹市)構内から7両編成の無人電車が暴走して民家に突入,死者6人をだす惨事が発生した。検察は国鉄労働組合が人員整理反対闘争の局面打開を狙った事件と断定し,非共産党員竹内景助と党員9人を起訴。裁判では竹内の単独犯行か共産党細胞の共同謀議かが一大争点となった。竹内供述の度重なる変転もあり公判は紛糾したが,一審では共同謀議を空中楼閣とし,竹内を無期懲役(二審で死刑判決),他を無罪と判決。55年最高裁は口頭弁論なしで検察・竹内両者の上告を棄却し,竹内死刑,他を無罪と確定した。無実を訴えていた竹内は再審請求中の67年に獄中死。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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