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三浦梅園(みうらばいえん)

生没 1723.8.2~89.3.14 江戸中期の哲学者。名は晋(すすむ),字は安貞,梅園は号。豊後国国東(くにさき)生れ。長崎に2度,伊勢に1度旅行した以外,ほとんど故郷を離れることがなく,祖父の代からの医業を継ぐかたわら,研究と著作に精進した。根源的な思索ののち,気の哲学に到達し,儒教の自然哲学と洋学的な知識にもとづく体系的な自然哲学を提唱。彼によれば,天地万物は根元的な一気(元気)が現象したものであり,個々の存在は整然と秩序づけられる。それらの関係を条理とよび,条理を認識する方法が反観合一(はんかんごういつ)である。この独特の自然哲学は,主著の「玄語(げんご)」(「日本思想大系」所収)をはじめ「贅語(ぜいご)」や「敢語(かんご)」などの著作にまとめられている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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