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門前町(もんぜんまち)

寺社の門前に発達した都市的集落・町。古代以来,大寺社の周辺には神官や僧侶が集住し,参詣者が多数往来するため人口が集中したが,中世になると,房舎や屋敷,宿泊施設,商工業者の店舗などから構成される町が発達する。神社の場合,鳥居前町ともいい,神官らが集住する社家町(京都上賀茂神社など)や御師(おし)町(現,山梨県富士吉田市など)も含まれる。中世末に発達する本願寺境内ないし門前の寺内町(じないまち)も広義の門前町だが,別に分類されることが多い。伊勢神宮の宇治山田市,多くの社寺を擁する複合的門前町としての京都・奈良・鎌倉市などがある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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