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文書(もんじょ)

広義では,文字によって人の意志を書き記したものであるが,これまで日本の近代史学ではある人(差出人)が,他の人(受取人)に意志を伝え,なんらかの効力を及ぼすことを目的として書き記されたもののみを文書とよぶとして,狭く限定的に解することが多かった。これは文献史料を(1)文書,(2)記録(日記),(3)編著・典籍と3区分する考え方である。しかし近年になって,文書の基本的性質を差出人と受取人を有する点に求めるべきではなく,むしろ他に働きかける,機能するという点を重視すべきだとの提唱もあり,従来の理解には再考が迫られている。なお時代をへだてて残った文書を古文書とよぶ。材質は紙に限定されず,木(木簡など)や布などでも要件をみたせば文書とみなされる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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