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陸奥将軍府(むつしょうぐんふ)

建武政権が設けた奥羽統治機関。鎌倉幕府滅亡後,東国に拠点を築きつつあった足利方を牽制し,東国武士を掌握するため,1333年(元弘3)10月,陸奥守北畠顕家は父親房とともに後醍醐天皇の皇子義良(のりよし)親王(のちの後村上天皇)を奉じて陸奥に下り,多賀国府を再興。その職制は,鎌倉幕府にならい評定・引付以下を設け,旧幕府の官僚層や奥羽の有力武士を参加させた小幕府ともよべるものであった。対抗措置として,足利方は鎌倉将軍府開設を後醍醐天皇に承認させた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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