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南蛮貿易(なんばんぼうえき)

中世末~近世初期のポルトガル・スペインとの貿易。実質的には日中間の仲継貿易。ポルトガル船の来航は1550年代に始まったが,57年(弘治3)のマカオ占領,71年(元亀2)の長崎開港によりマカオと長崎間の貿易となった。ポルトガル貿易はゴアのインド総督により任命されたカピタン・モールが指揮し,マカオからはポルトガル商人の組織であるアルマサンの中国産生糸をおもに輸入し,日本の銀を輸出した。71年フィリピンにマニラを建設したスペインは,80年代には中国本土から来航する中国商人から買いつけた生糸を島津氏領内などにもたらすようになった。スペイン貿易は1624年(寛永元),ポルトガル貿易は39年,幕府の禁令によりそれぞれ断絶。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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