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名古屋城(なごやじょう)

名古屋市中区にあった近世の平城。大永年間(1521~28)今川氏により築かれた那古野城が始まり。1534年(天文3)織田信長が城主となる。発掘でこの時期の堀に囲まれた館群が発見された。現在の城は1609年(慶長14)から徳川家康の命で,多数の助役大名によって普請が進められた。幕末まで尾張徳川家62万石の本拠。天守閣は5層6階で,南に2層3階の小天守閣を連立。本丸をはじめとする虎口(こぐち)には馬出しや内枡形(うちますがた)を備え,完成した近世城郭の姿を示す。大小天守閣と本丸御殿は明治期以降も残されたが,1945年(昭和20)の空襲で焼失。59年に天守閣を再建。本丸南西隅櫓(すみやぐら)・本丸御殿障壁画ほかが重文,二の丸庭園が名勝。本丸御殿の復元は2017年(平成29)の予定。城跡は国特別史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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