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中先代の乱(なかせんだいのらん)

1335年(建武2)北条高時の子時行(ときゆき)が,北条氏の再興をはかって挙兵した事件。名称は北条氏の先代,足利尊氏の後代に対していう。信濃の諏訪氏のもとにいた時行は,6月西園寺公宗(きんむね)らの建武政権打倒計画が破綻すると,7月挙兵,南下し,加勢をえて月末には鎌倉にいた足利直義(ただよし)を破り鎌倉を占拠した。直義は監禁中の護良(もりよし)親王を殺害したのち三河まで退去した。在京中の足利尊氏は,東下の許可と征夷大将軍・総追捕使への任命を望んだが,後醍醐天皇は拒否,しかし尊氏は進発し,直義と合流して遠江をはじめ各地で勝利,8月半ばには鎌倉を奪回した。のち尊氏は後醍醐の上洛命令を拒否,建武政権と決別する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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