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長島一揆(ながしまいっき)

戦国末期,伊勢国長島(現,三重県桑名市長島町)を拠点に本願寺門徒勢力が織田信長に敵対して行った武装闘争。1570年(元亀元)9月,本願寺顕如(けんにょ)は諸国の門徒に信長に対する武装蜂起を指令。木曾・長良・揖斐3河川の河口に浮かぶ長島は海上交通・漁労などに従事する海民の拠点であり,その相当数は本願寺門徒だった。また長島は牢人や逃亡者が敵方の武士や当局の追及をのがれて集まるアジールでもあった。これら門徒の海民や牢人らが顕如の檄に呼応し,長島願証寺の指揮下に蜂起。11月に小木江城の織田信興を滅ぼし,のち数度にわたる信長の攻撃にも頑強に抵抗した。74年(天正2)大軍を動員した信長の皆殺し作戦によって壊滅。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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