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長崎(ながさき)

長崎県南西部,長崎半島の基部に位置する。県庁所在地。1571年(元亀2)ポルトガル人宣教師と大村純忠(すみただ)が長崎港を貿易港とし,港に続く岬上に都市を建設。80年(天正8)には長崎をイエズス会領とし,長崎は貿易とキリスト教の都市となった。近世の鎖国時代は幕領として長崎奉行がおかれ,オランダ・中国に開かれた貿易港として発展。1868年(明治元)長崎府,69年長崎県として一時政府の直轄領とされたが,78年長崎区となり,89年市制施行。江戸幕府が造った長崎製鉄所(のちの長崎造船所)は87年三菱に譲渡され,長崎は重工業都市として発展した。1945年(昭和20)8月9日,原子爆弾が投下されたが,戦後廃墟の中から復興した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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