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長岡京(ながおかきょう)

784年(延暦3)に桓武天皇によって造営された都城。794年の平安遷都まで,約10年にわたって存続した。山背(城)国乙訓(おとくに)郡,現在の京都府向日(むこう)市・長岡京市・大山崎町にまたがり,桂川右岸に立地。宮城や9条8坊(北辺を含む)で構成される京域が復原され,その規模は基本的に平安京に一致する。中央北端の宮城はとくに発掘が進んでおり,その結果,内裏(だいり)は当初朝堂院北方に位置し,のち東北方に移動して平安宮と同じ配置になったこと,平城宮と同じく大極殿閤門(こうもん)が存在したこと,朝堂は難波宮と同じく8堂で建物自体の構造も共通することなどが判明した。藤原・平城・難波の各宮から移送・再利用された瓦も多数出土している。存続期間は短いが,平城宮・後期難波宮から平安宮への過渡期にあるようすを端的に示している。宮跡の一部は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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