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内談衆(ないだんしゅう)

16世紀中期以降の室町幕府で,重要政務・訴訟の決裁について合議により将軍を補佐する有力奉公衆。訴訟担当奉行の判決原案や右筆方(ゆうひつかた)による意見状(いけんじょう)を将軍へ取り次ぎ,将軍と合議して裁決方針を決定し,奉行人に指令した。成立は細川高国政権の崩壊によって将軍足利義晴が近江に避難した1530年代とされ,幕府滅亡まで継続したとの見方もある。その構成や位置から,将軍の奏者である申次(もうしつぎ)を媒介として訴訟指揮を行う制度から発達したと考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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