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年料舂米(ねんりょうしょうまい)

古代において,畿内をのぞく近国や沿海諸国から毎年一定量の舂米を京進させた制度。田令には租の一部を舂(つ)いて(脱穀・籾摺(もみすり)・精白)送る規定があるが,天平期の正税帳や平城宮跡・長岡京跡出土の舂米貢進木簡の実例では,正税穎稲(えいとう)をあてている。京進された舂米は,主として大炊(おおい)寮に収められ,諸司の常食に供された。延喜民部式では,伊勢国以下土佐国に及ぶ22カ国が負担国とされ,遠近に応じて2月から8月までの納入期限を定めている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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