1. 用語
  2. 日本史 -ね-
  3. 年中行事絵巻(ねんじゅうぎょうじえまき)

年中行事絵巻(ねんじゅうぎょうじえまき)

宮廷や公家の行事,四季の遊楽を記録した絵巻。平安後期につくられた原本は散逸・焼失したが,土佐広通(住吉如慶(すみよしじょけい))らの模写した白描模本16巻と諸系統の模本が田中家などに伝わり,原本の約3分の1の図様が知られる。原本の制作には常磐(ときわ)光長をはじめ多くの宮廷絵師が参加したという。「古今著聞集(ここんちょもんじゅう)」には,後白河上皇が年中行事絵を作らせ蓮華王院の宝蔵に納めたことが記され,原本はこれにあたると推定される。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう