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仁王経(にんのうぎょう)

「仁王般若波羅蜜経」(姚秦(ようしん)の鳩摩羅什(くまらじゅう)訳)・「仁王護国般若波羅蜜多経」(唐の不空訳)の略。法の滅び尽きるとき水火・賊盗・疾疫・戦争などの災厄がおきるが,これを免れ国家を安穏にするためには般若波羅蜜を受持し講説しなければならないと説く。「法華経」や「金光明最勝王経」とともに護国の三部教の一つとされ,勅会(ちょくえ)である仁王会や仁王経法の典拠となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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