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仁和寺(にんなじ)

京都市右京区にある真言宗御室(おむろ)派の総本山。御室・仁和寺門跡ともいう。大内山と号す。光孝天皇の御願寺として造営され,888年(仁和4)に金堂が完成,仁和寺と命名された。899年(昌泰2)宇多上皇は益信(やくしん)を戒師として出家をとげ,この寺に御室を設けて住んだ。御室は代々法親王によって継承され,高い格式を誇る門跡寺院へと発展。広大な寺領と多数の子院をもち大いに繁栄した。応仁・文明の乱の兵火で焼失したが,江戸初期に復興。皇居の建物を移建して金堂・御影堂とした。金堂は国宝。多くの仏像・典籍・文書を蔵し,阿弥陀三尊像・「孔雀(くじゃく)明王像」・宝相華蒔絵宝珠箱・「三十帖冊子」「医心方(いしんぽう)」などはいずれも国宝。御所跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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