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日本列島(にほんれっとう)

太平洋の西縁にそって大小3700余の島が3500km以上も連なり,幅は広いところでも300kmにすぎない。地形は,面積比で山地61%,丘陵地12%と基本的に山地からなり,平野は25%にすぎない。千島列島・東北日本・伊豆小笠原諸島・西南日本-南西諸島はいずれも並走する海溝と対をなす。火山や地震の分布も同様である。このような島弧-海溝系は,プレートテクトニクスによれば一方のプレートが沈みこむところで,新生代第三紀の中頃以降,とくに第四紀の新しい地質時代につくられた。気候はその地理的位置から季節風の影響をうけ,冬は寒冷少雨(日本海側は多雪),夏は高温多湿である。また梅雨・秋霖の2雨期,台風とそれらに関連する自然災害が特徴である。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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