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日本美術院(にほんびじゅついん)

1898年(明治31)東京美術学校を辞職した岡倉天心を中心に,横山大観(たいかん)・菱田春草(しゅんそう)ら正員26人で結成された美術団体。はじめは彫刻・工芸の正員も含んでいたが,活動は日本画が中心。春秋2回展覧会を開催し,機関誌「日本美術」を刊行。1906年経営難のため茨城県北部の五浦(いづら)に移転した。13年(大正2)の天心の死去を機に,翌年大観・下村観山が中心となり日本美術院を再興。洋画や彫刻の部も設けられたが,洋画部は20年,彫塑部は61年(昭和36)に解散したため,以後日本画のみとなった。日本画の最有力団体。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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