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日本人(にほんじん)

明治期~現代の総合雑誌。1888年(明治21)4月学術の応用を目的として政教社から創刊されたが,志賀重昂(しげたか)の国粋保存主義がしだいに社論となり,政治評論誌の性格を強めた。保守派の政府批判の一つの中心となり,しばしば発行停止処分をうけたため,91年6月代替誌「亜細亜(アジア)」を創刊。両誌並行して発行された。95年には志賀が去り,三宅雪嶺(せつれい)が中心となった。1907年1月新聞「日本」の社員を政教社に吸収し,「日本及日本人」と改題。しだいに経営難となり,中野正剛(せいごう)主宰の東方時論社との合併を進めようとした三宅が退社し,24年(大正13)1月「月刊日本及日本人」として再出発。昭和期にはロンドン海軍軍縮条約反対運動で目立った活動をしたが,45年(昭和20)2月廃刊。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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