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日本植物誌(にほんしょくぶつし)

�@ツンベリ著。1784年ドイツのライプチヒ刊。1冊。図版39。著者が日本滞在中に採集した植物を,はじめてリンネの分類法に従ってまとめた書。顕花植物374属735種,隠花植物27属33種のほか疑問種若干を記述。植物の和名・用途に関する記載や,地名として長崎・箱根・江戸・都などがみられる。ツンベリはほかに「日本植物図譜」を著し,日本の植物相を西欧諸国に紹介した。�Aシーボルト他共著,日本植物に関する著作中最も代表的な書。2巻。1835~70年に分冊してオランダのライデンで出版。第1巻(1835~41刊)は観賞植物と有用植物についてで,とくにアジサイ属の記述は有名。ツッエカリーニが分類し,シーボルトが100の植物図を掲げ解説。第2巻(1842~70刊)は2人の没後にミケルが完結させた。花木や常緑樹・針葉樹について記述し,50図を掲げる。草は少なく,野菜や穀物の図はない。本書により日本の植物相が世界に紹介された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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