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日本語(にほんご)

ウラル・アルタイ語系に属するとされ,日本列島でほぼ千数百年以上使われてきた言語。使用者数では世界で第10位以内といわれるが,使用範囲は日本列島の中に限られる。祖語を共通にする言語は見いだされず,系統的には孤立する。膠着語(こうちゃくご)である点は朝鮮,モンゴル,トルコ,南方諸地域の言語と共通する。音節が開音節で,原則的に子音1に母音1が結合する単純な構造をもつ。語は自立語(話し手の判断にかかわらず存在する内容を表す語),付属語(話し手の判断内容を表す語)からなり,両者をくみあわせることで,なにがおこったかを絶対に必要な内容とし,必要に応じて,なにがそれをもたらしたかを加え,それを中心にしてさらに語を適宜補う形で表現がなりたつ。歴史的に他の言語との接触が少なく,事態を話し手の立場からとらえる特徴がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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