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日本画(にほんが)

絹や和紙に顔料や染料で描く伝統的形式の絵画。明治期以降の西洋絵画に対する日本の伝統形式の絵画をさす。日本画という用語と概念は,明治20年代に洋画が盛んに描かれるようになったことにより,これに対応するかたちで成立した。以後第2次大戦まで,地域的には京都画壇と東京画壇系,社会的には日本美術院を中心とする革新系の新派,日本美術協会を中心とする保守系の旧派,中道系を中心とする官展系という基本構図のうえで展開した。第2次大戦後は概念的・技法的・社会的にも多様化し,日本画の概念をめぐる拡散と収束をくり返している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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