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日光菩薩(にっこうぼさつ)

薬師如来の脇侍(きょうじ)で,如来の左に配され右の月光菩薩に対する。名称は,太陽の光があらゆる闇を照らすように,輪廻の闇を照らして衆生(しゅじょう)を救済する徳をもつとされることに由来。多くは京都醍醐寺薬師堂の日光像のように蓮の上に日光をのせ蓮華の茎をもつが,薬師寺金堂や法隆寺講堂の日光像のように持物のない例もある。胎蔵界曼荼羅(まんだら)では地蔵院の一尊とされ,左手に幢(どう)をもち,右手は手のひらを上むきにする。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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