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日光東照宮(にっこうとうしょうぐう)

栃木県日光市山内に鎮座。旧別格官幣社。祭神は徳川家康。豊臣秀吉・源頼朝を合祀。当地日光山は古くから山岳霊山として知られ,1613年(慶長18)天海(てんかい)が貫主となり中興。一方,徳川家康は16年(元和2)に没し,駿河久能山に葬られ(神号は東照大権現),翌年当地に改葬された。45年(正保2)東照社から東照宮に改称。社殿は徳川秀忠が1616~17年に造営,家光が34年(寛永11)から15カ月の大改造を行い,現在の姿がほぼ完成した。55年(明暦元)には後水尾天皇の皇子守澄(しゅちょう)入道親王を初代とする輪王寺宮がおかれた。2万5000石に及んだ神領と日光山一帯の行政は,1700年(元禄13)以降日光奉行が支配した。江戸時代を通じ幕府の厚い保護をうけ,たびたび将軍も社参,毎年朝廷からの例幣使を迎えた。1871年(明治4)日光東照宮から二荒山(ふたらさん)神社と満願寺(のち輪王寺)が分離独立。例祭は5月17日・10月17日。10月に行われる神輿渡御や百物揃千人行列は,家康を日光に改葬する際の渡御を再演したもの。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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