西川光二郎(にしかわみつじろう)

生没 1876.4.29～1940.10.22 明治期の初期社会主義者。兵庫県出身。札幌農学校時代に新渡戸(にとべ)稲造や社会主義に接して上京。東京専門学校を卒業後，毎日新聞社で社会労働問題に取り組む。片山潜とともに「労働世界」の発行，社会民主党の結成，平民社の活動などに従事。片山と並ぶ議会政策派で「社会新聞」にも関係したが，東京市電値上反対事件で入獄中に運動を離脱し，大逆事件後は精神修養家に転じた。 (山川 日本史小辞典（改訂新版）, 2016年, 山川出版社)