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新沢千塚古墳群(にいざわせんづかこふんぐん)

奈良県橿原市南部の北越智から川西にかけての丘陵上に分布する古墳前~後期の群集墳。東西・南北とも2kmの範囲にわたり,約600基の古墳がある。このうち500号墳は前期の粘土槨で,双枝をもつ特異な鏡を出土。109号墳には画文帯神獣鏡,垂飾付耳飾,各種の武具・刀剣があった。126号墳は長さ3.1mの割竹形木棺から竜文透彫の金製方形板と,金製垂飾付耳飾,金線をコイル状にした髪飾,各種玉類,金・銀の腕輪,金・銀の指輪などの装身具のほか,ガラスの碗と皿を出土。皿は濃紺色で鳥・樹木・馬・人物などを金彩で描き,ガラス碗とともにペルシャ地方方面からの将来品とみられる。青銅の熨斗(ひのし)とあわせて大陸の多数の文物をもつ被葬者として注目される。国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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