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暖簾分け(のれんわけ)

暖簾下げとも。江戸時代,商家において長年勤功を積んだ奉公人に,主家が一定の資本や得意先などを分与して独立した店を出させ,同じ屋号や看板の使用を許すこと。その際,主家との同商売が禁止されたり,主家の営業の下請けを担うなど種々の制限や義務があった。将来の生活と仕事を保障するこの制度は,奉公人の主家への服属を確保し,商家の経営を維持するという点でも有効に機能した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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