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ノモンハン事件(ノモンハンじけん)

1939年(昭和14)5月におこった満州国とモンゴル人民共和国の国境地点における,日本軍とモンゴル・ソ連両軍との大規模な衝突事件。満・モ両国の境界争いの絶えなかったハルハ川と支流ホルステン川の合流地点ノモンハンで,5月11・12日ハルハ川をこえたモンゴル軍と満州国軍が衝突した。関東軍は事件直前の4月25日,国境紛争には断固とした方針で臨むとの満ソ国境紛争処理要綱を下令。現地に急派された第23師団はモンゴル軍を駆逐してモンゴルの空軍基地の爆撃を行ったが,ソ連軍の優勢な機械化部隊の前に敗退し,8月20日のソ連軍反攻により敗北。独ソ不可侵条約による国際情勢の急転をうけて,9月15日,モロトフ外相と東郷茂徳(しげのり)駐ソ大使の間で停戦協定が成立した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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