野間宏(のまひろし)
生没 1915.2.23~91.1.2 昭和期の小説家。神戸市出身。京大仏文科卒。戦後青年の再出発を訴えた処女作「暗い絵」が注目され,椎名麟三(りんぞう)・武田泰淳(たいじゅん)・埴谷雄高(はにやゆたか)・梅崎春生(はるお)らとともに,第1次戦後派とよばれる。「近代文学」の同人となり,日本共産党に入党,「政治と文学」の問題を追究した。人間を生理・心理・社会の3面からとらえる全体小説をめざし,長編小説「青年の環」を書き進めた。「野間宏作品集」全14巻。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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