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濃尾地震(のうびじしん)

1891年(明治24)10月28日午前6時38分頃,美濃・尾張両地方を中心におこった地震。震源地は岐阜県本巣郡根尾村(現,本巣市)付近。死者7273人,全壊・焼失家屋14万2000戸。内陸型としては日本最大級の地震で,マグニチュード約8.0と推定される。名古屋紡績の煉瓦造りの工場や長良川・木曾川の鉄橋などは壊滅的な被害をうけ,西欧流の建築・土木技術の弱点が暴露され,地震多発国日本における建築・土木技術の研究・開発が急がれた。また92年6月に文部省(現,文部科学省)管下の震災予防調査会が設置される契機となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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