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農事暦(のうじれき)

農業を営むために必要な事項を記載した暦。東アジアの太陰太陽暦は基本的には農事暦である。まず季節を知らせるための二十四節気や七十二候,八十八夜や二百十日などの雑節などを記し,稲作を中心とした耕土・播種・施肥・収穫などの農作業や気象上注意すべき時期を注記する。また豊作を祈るための祭,干害・風水害・虫害などの予防のための行事,収穫を感謝する祭などを記す。太陽暦では毎年季節が一定しているので,二十四節気などの要素は必要はなくなった。それにかわり,統計や農耕・家畜の飼育などについての科学的な記事が掲載されている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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