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農工銀行(のうこうぎんこう)

1896年(明治29)公布の農工銀行法にもとづいて設立された特殊銀行。98年1月設立の静岡農工銀行をはじめとして,1900年までに北海道を除く全国各府県に設立された。地方産業の興隆に資することを目的とし,おもに年賦償還方式による不動産抵当貸付,市町村その他公共団体への無抵当年賦貸付,20人以上の農工業者への連帯責任による無抵当貸付を行った。当初農工債券の発行による資金調達が進まず営業不振であったが,01年以降は日本勧業銀行の代理貸付制度で業績をのばした。しかし戦後恐慌で打撃をうけ,21年(大正10)9月以降勧農合併法により日本勧業銀行に合併された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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