近世後期の農学者大蔵永常(ながつね)の農具を論じた著作。上中下3巻。1822年(文政5)刊。上巻では農具と作物,地質にあわせて農具を選択する必要性や各地の鍬・鋤など,中巻では播種や管理用の農具など,下巻では灌漑器具・揚水機・船などを図解している。異版も多く,文政版・天保版・明治版本が確認される。「日本農書全集」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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