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乙名(おとな)

大人・長・老・年寄衆とも。中世農民の自治的共同組織である惣村や,同じく都市民の共同組織である町(ちょう)を中心となって運営した者。村や町の成員のなかで,年齢階梯制の最上位にいる階層。「日葡辞書」には「百姓の頭,または,ある町とか在所とかの長」とある。神事祭礼では頭役(とうやく)を勤め,惣掟(そうおきて)の制定にかかわり,惣有地の売買に際しては村を代表して署判を加えた。若衆・中老をへて,乙名成(なり)の儀式ののち乙名となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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