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押坂彦人大兄皇子(おしさかひこひとのおおえのみこ)

忍坂日子人太子・麻呂古(まろこ)王とも。6世紀後半頃の人物。敏達(びだつ)天皇の皇子。母は息長真手(おきながまて)王の女広姫。舒明(じょめい)天皇の父。舒明に始まる皇統の始祖となったことから,皇祖大兄(すめみおやのおおえ)とよばれた。息長氏の勢力を背景に,允恭(いんぎょう)天皇の皇后忍坂大中姫(おしさかおおなかつひめ)の押坂宮と,名代(なしろ)の押坂部(おしさかべ)(刑部(おさかべ))を領有したと考えられる。敏達天皇と推古天皇との子竹田皇子とともに有力な皇位継承候補であったが,即位は実現しなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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