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隠岐国(おきのくに)

山陰道の国。現在の島根県隠岐郡。「延喜式」の等級は下国。「和名抄」では知夫(ちぶり)・海部(あま)・周吉(すき)・隠地(おち)の4郡からなる。国府・国分寺・国分尼寺は周吉郡(現,隠岐の島町)におかれた。一宮は島後(どうご)の水若酢(みずわかす)神社(現,隠岐の島町)と島前(どうぜん)の由良比女(ゆらひめ)神社(現,西ノ島町)。「和名抄」所載田数は585町余。「延喜式」では調として多くの海産物,庸として布を定める。平城宮跡出土の木簡により,海藻貢進国だったことがわかる。724年(神亀元)遠流(おんる)の国と定められ,以後小野篁(たかむら)・後鳥羽上皇・後醍醐天皇らが配流された。守護は鎌倉時代は近江国の佐々木氏,南北朝期は山名氏,室町中期は京極氏で,応仁・文明の乱後,尼子氏が支配,のち毛利氏の領国となる。近世は松江藩預地となるが,1687年(貞享4)松江藩は隠岐国を幕府へ返上した。1868年(明治元)鳥取藩管轄,69年隠岐県から大森県,70年浜田県,71年島根県・鳥取県と所属が変遷し,76年島根県に属した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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