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大目付(おおめつけ)

江戸幕府の職名。1632年(寛永9)に柳生宗矩(やぎゅうむねのり)など4人が総目付に任じられたのが起源といわれる。はじめ大名や旗本,老中以下諸役人の監察をおもな職務としたが,中期以降幕府の職制が整備され,幕藩関係が安定するにしたがい,各藩への法令伝達や江戸城内における大名の席次・礼法をつかさどる式部官的な傾向が強くなった。服忌令改・分限帳改・指物帳改・鉄砲改・宗門改・御日記改などの職務を分担するほか,道中奉行を兼務した。定員は4~5人だが,幕末の混乱期には10人におよんだこともある。62年(寛文2)以降老中支配,1723年(享保8)以降役高3000石。芙蓉間(ふようのま)席,従五位下。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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