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大伴旅人(おおとものたびと)

生没 665~731.7.25 多比等・淡等とも。奈良前期の公卿・歌人。父は安麻呂,母は巨勢郎女(こせのいらつめ)。子に家持(やかもち)・書持(ふみもち)がいる。718年(養老2)中納言。720年山背摂官,のち征隼人(はやと)持節大将軍として南九州の隼人の反乱を鎮圧。神亀年間には大宰帥(そち)として赴任し,山上憶良(おくら)とともに筑紫歌壇を形成。730年(天平2)大納言に任じられ帰京,翌年従二位に昇るが,まもなく病没。「懐風藻」には格調の高い漢詩を,「万葉集」には任地九州で死んだ妻の大伴郎女をしのぶ歌など心情豊かな作品を残す。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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