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大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)

生没年不詳。万葉第3期の歌人。父は安麻呂,母は石川内命婦(うちのみょうぶ)。最初穂積親王に嫁し,その死後,藤原麻呂に求婚される。のち異母兄宿奈麻呂(すくなまろ)との間に坂上大嬢(さかのうえのおおいらつめ)・坂上二嬢(おといらつめ)の2女を生んだ。名は,平城京北方の坂上里に住んだための通称。兄旅人(たびと)の死後,家刀自(いえとじ)として大伴家を切り盛りしたらしい。「万葉集」に長歌6首,短歌77首を残す。機知に富んだ贈答歌に特徴があり,平安和歌に通じる歌風が注目される。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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