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大田南畝(おおたなんぽ)

生没 1749.3.3~1823.4.6 江戸中期の戯作者。名は覃(たん)。通称直次郎。別号は蜀山人(しょくさんじん)・四方赤良(よものあから)など。江戸生れ。家は御徒を勤める幕臣。平賀源内との出会いを契機に,19歳で狂詩集「寝惚(ねぼけ)先生文集」を出版。以後,狂歌・洒落本(「甲駅新話(こうえきしんわ)」など)・黄表紙と活動の範囲を広げた。また「菊寿草」「岡目八目」は黄表紙の評判記として影響力をもった。唐衣橘洲(からころもきっしゅう)編「狂歌若葉集」に対抗して,「万載狂歌集」を発表。軽妙な笑いと機知は広く歓迎され,天明期を制するが,寛政の改革に抵触し筆を断つ。以後,役人の仕事に専心して大坂や長崎に出役するが,文名は衰えず,最晩年まで著作が出版された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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