大坂町奉行(おおさかまちぶぎょう)
江戸幕府の職名。遠国奉行の一つ。大坂の市政一般のほか,町続きの地方(じかた),川方,寺社方,廻米,糸割符などを管掌。1722年(享保7)以後は,摂津・河内・和泉・播磨4カ国の幕領の租税徴収および公事裁判も担当。1619年(元和5)初設。定員2人(一時3人)。任期不定。持高1000石以上3000石以下の者から選任されたが,実際は最高4500石から最低町奉行並30俵まで就任。役高1500石,役料現米600石。老中支配,芙蓉間(ふようのま)席。従五位下。下僚として与力30騎,同心50人。東西の奉行所で,各町奉行が月番と非番にわかれ,隔月交代で政務をみた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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