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大阪紡績(おおさかぼうせき)

日本最初の1万錘規模の紡績企業。渋沢栄一らの構想をもとに,25万円の資本金で1883年(明治16)に開業。政府の直接的保護をうけず,華族,政商,大阪・東京の綿関係商などが有力株主となった。設立当初からの技術者山辺丈夫は有名。主力製品を内地用綿糸・輸出用綿糸・輸出用兼営織布と変え,業界の模範的存在だったが,後発の大規模企業の追上げに苦労した。1914年(大正3)に三重紡績に吸収されるかたちで合併,東洋紡績(現,東洋紡)となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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