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大阪府(おおさかふ)

近畿地方の中西部に位置し,大阪湾に面する府。旧河内・和泉両国と摂津国の東部にあたる。幕末には摂津国に高槻藩・麻田藩,河内国に丹南藩・狭山藩,和泉国に岸和田藩・伯太(はかた)藩がおかれ,幕領のほか21藩の飛地領,公家領,寺社領があった。1868年(明治元)1月旧幕領を支配するため大阪鎮台がおかれ,まもなく大阪裁判所と改称。さらに同年5月大阪府と改称,6月管下の和泉国に堺県,69年摂津国に摂津県,河内国に河内県が新設されて大阪府の管轄は大阪市街地だけとなった。同年河内県は堺県に合併。70年近江国三上藩が和泉国に移り吉見藩となる。71年廃藩置県により旧藩は県となり,同年11月豊島(てしま)郡以東の摂津7郡を管轄する大阪府と,河内・和泉両国を管轄する堺県に整理統合された。堺県は76年奈良県を合併し,81年大阪府に合併された。87年奈良県を再置して現府域が確定した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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