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大坂の陣(おおさかのじん)

徳川氏が豊臣氏を滅ぼした戦。1614年(慶長19)冬と15年(元和元)夏の2度にわたる。関ケ原の戦ののち,徳川家康にとって豊臣氏排除は幕府権力の安定をはかるうえで不可避の課題であった。家康は豊臣氏の財力消耗をはかり,14年には方広寺鐘銘事件をおこして豊臣氏を挑発,冬の陣が勃発した。10月,徳川軍は防備を整えた大坂城を包囲したが,12月20日に講和が成立。徳川方は講和条件を無視して内堀の埋立てなどを強行。さらに秀頼への転封命令などで豊臣氏を圧迫し,15年4月に再び戦闘状態に入った。豊臣方は野戦を展開するがあいついで敗北,5月7日に大坂城二の丸が陥落,本丸が炎上した。翌8日,秀頼と淀殿が自刃し,豊臣氏は滅亡した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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