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大坂城(おおさかじょう)

金城(きんじょう)・錦城とも。大阪市中央区,上町(うえまち)台地の北端に位置する近世の平城。豊臣政権の本城。中世には石山本願寺の寺内町があった。賤ケ岳(しずがたけ)の戦で柴田勝家を滅ぼした豊臣秀吉は,1583年(天正11)築城を開始。配下の大名を動員し,86年に5層の天守を完成させた。秀吉のあと豊臣秀頼が城主となるが,1615年(元和元)大坂夏の陣で落城,焼失した。その後松平忠明が入るが,19年から幕府直轄となり,天下普請で修築された。以後は大坂城代がおかれた。幕府再建の5層の独立式天守は,65年(寛文5)落雷で焼失。豊臣時代には台地全域を囲む総構(そうがまえ)があり,冬の陣では南端に出丸の真田丸が設けられた。1868年(明治元)鳥羽・伏見の戦でほぼ焼失,現在の天守は1931年(昭和6)に再建。国特別史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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