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大内氏(おおうちし)

中世,中国地方西部の大名。百済(くだら)聖明王の子琳聖太子(りんしょうたいし)の子孫といい,多々良(たたら)氏を姓とする。平安末期以来の周防国の有力在庁官人。大内介を称し,鎌倉御家人として六波羅評定衆にも連なった。南北朝期,弘世は山口を本拠に西中国に勢力を伸ばし,発展の礎を築いた。子の義弘のとき,応永の乱で一時衰退したが,弟盛見(もりみ)が家運を再興。その孫政弘は応仁・文明の乱に活躍,子の義興(よしおき)は幕府管領代に,さらにその子義隆は7カ国守護となり,山口文化を興隆させた。1551年(天文20)義隆が家臣陶晴賢(すえはるかた)に討たれ,甥義長が擁立されたが,57年(弘治3)滅亡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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