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蘭学事始(らんがくことはじめ)

杉田玄白(げんぱく)晩年の回想録。2巻。1815年(文化12)4月草稿ができ,門人の大槻玄沢(げんたく)に校訂が託された。古写本は「蘭東事始」「和蘭事始」の書名で伝わる。69年(明治2)福沢諭吉が上下2巻の木版本を刊行するに際し,底本とした「和蘭事始」を「蘭学事始」に改めた。のち「岩波文庫」に収録され普及した。「蘭学事始」の書名も当初から存在したようで,「蘭東事始」とともに大槻玄沢の命名した書名だったといわれる。晩年の回想録のため誤った記述もみられるが,蘭学の草創・発達の経過をのべた同時代の文献としては他に類書なく,文化史的価値は高い。「日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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