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楽浪郡(らくろうぐん)

前漢の武帝が前108年,衛氏朝鮮を平定して真番・臨屯・玄菟(げんと)とともにおいた4郡の一つ。はじめ郡域は朝鮮半島北西部,現在の平安南道から黄海道の地。前82年に真番・臨屯両郡の大半を併合,さらに3世紀初頭に南半部が分離して帯方(たいほう)郡となった。中国本土から多くの官吏・商人らが移住し,その文化は周辺諸民族に大きな影響を与えたが,313年に高句麗に滅ぼされた。郡治は現在の平壌市南部,大同江南岸の楽浪土城とされる。「漢書」は,前1世紀に倭人(わじん)が定期的に朝貢したと記している。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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