Leon Roches(ロッシュ)
生没 1809.9.27~1900.6.23? 幕末期の駐日フランス公使。グルノーブル大学中退後,父親のいるアルジェリアに渡り,アフリカ駐屯軍の通訳官となる。アラブの風俗・習慣・言語に精通し,一時アブデル・カデルの顧問も勤めた。1846年その活躍が認められて外交官職に転じ,トリエステ,トリポリ,チュニスの各領事・総領事などを勤めたあと,64年(元治元)ベルクールの後任として来日。横須賀製鉄所建設,横浜仏語伝習所設立,幕府軍の三兵教練のためフランスから技師や軍人を招聘するのに尽力し,幕府を積極的に支援した。しかし召還命令をうけ,幕府崩壊後の68年(明治元)6月帰国。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう